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1:ニライカナイφ ★2017/07/10(月) 22:42:30.52 ID:CAP_USER9.net
外来種のアリ「ヒアリ」が各地で発見され、人的な被害や生態系への影響が懸念されています。 
ヒアリの危険性が続々と報じられる中、ネット上では「在来種はヒアリと戦ってくれるので、むやみに殺虫剤をまくべきではない」とのウワサも流れています。 

ヒアリはどのくらい危険な生物なのか、一般家庭ではどのような対策を講じるべきなのか、また在来種は本当にヒアリと戦ってくれるのか。 
環境省に問い合わせたところ、アリの生態に関しては専門家でないためコメントできないとのこと。 
そこで、アリの生態系に詳しい日本蟻類研究会所属の准教授に取材しました。 

准教授はヒアリにかまれた時の危険性について「警戒はするべきですが、アナフィラキシーショックさえ起こさなければ、命を落とす危険性は少ない」とコメント。 
しかし、アリ塚を踏んでしまうとそれをきっかけに襲ってくるケースがあるほか、子どもが誤ってさわってしまい襲われることもあり、その攻撃性の高さから油断は禁物としています。 
また、かまれた時の痛みは強烈で「子どもであれば泣き叫んでしまうほど」だとか。 


人的被害に注目しがちですが、それ以外にも従来の日本の生態系を破壊してしまう危険性も。 
また、家畜への被害や植物の根にかみつくことによる植物への影響も懸念されているそうです。 

写真:誤ってアリ塚を踏んだりしないように注意(東京都環境局より) 
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ネット上で言われる「日本の在来種がヒアリと戦ってくれる」という話については 
「ヒアリは非常に強いため、勝負にならない。戦ってもほぼ在来種が負けてしまうだろう」とコメント。 
かつて、アメリカにヒアリが侵入した時にもアメリカの在来種はヒアリに追いやられてしまったそうです。 


今後ヒアリが日本に定着する可能性については、「なんとも言えないが、気がつくと増えていたということはあり得る。 
女王アリが次々見つかるようなことがあれば、その可能性はある」としました。 

ヒアリの対策について、殺虫剤をまくことはある程度有効ですが、それも抜本的な問題解決につながらないとのこと。 
現状、ヒアリの「弱点は無い」(准教授)そうです。
 
ヒアリの生物学 行動生態と分子基盤 [ 東正剛 ] 【“在来種のアリはヒアリの定着を防ぐ” ウワサ広がる ⇒ アリの研究者「在来種では勝負にならない。戦っても負けてしまう」】の続きを読む