北九州市八幡東区東田地区にあるテーマパーク「スペースワールド」が、
2017年12月末で閉園することが16日、西日本新聞の取材で分かった。
経営難が理由とみられる。
同園が同日午後にもホームページ上で発表する。
新日本製鉄八幡製鉄所(現・新日鉄住金八幡製鉄所)の遊休地に1990年に開業し、
九州を代表するテーマパークの一つだった同園は、営業開始から四半世紀超で幕を閉じることになる。
関係者によると、同園は15日に従業員らへの説明を終えた。
総面積24万平方メートルでヤフオクドーム(福岡市)3個分超の同園は約300億円を投じて、
宇宙をテーマにしたレジャー施設として90年4月22日にオープン。
宇宙体験学習施設や“絶叫マシン”と言われる大型アトラクションが人気を集め、
ピーク時の97年度には、年間216万人の入場者数を記録した。
98年からは北九州市の成人式も行われた。
その後は、他のテーマパークとの競争激化などで、徐々に客足が遠のき、
親会社の新日鉄は2005年5月、民事再生法の適用を申請。
同年7月に加森観光(札幌市)に営業譲渡し、同社が運営を継続してきた。
加森観光は08年春、大人1万4700円の年間フリーパスを5千円以上値下げ。
収益構造を抜本的に改善するため、100人以上いた正社員を一気に半減させた。
前後して集客力向上に向けた冬場のアイススケート場や夏場のプールなどを、
計20億円近くかけて相次いで整備していた。
12年度の入場者数は約164万人。近年は入場者数を公表していなかった。
今年11月には、魚など5千匹を氷漬けにしたスケートリンクを来場者に滑らせる企画に、
インターネット上で「残酷」などと批判が相次ぎ、中止していた。
同社は「今は回答を控えたい」としている。
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